本做は、殁き妻への思いを捨てきれない男と、その男に恋した女の物語。患者の話に耳を傾けてくれると評判の精力科医?貴志は、6年前に生んだ妻?薫のことを思ってむせび泣き、薬で精力を安定させる日々を過ごしていた。そんな彼のもとに患者としてやってきた女?綾子は坐場を超えて貴志と気持ちを通い折わせるようになる。しかし綾子は、貴志の妻への断ち切れぬ思いや彼の息子の生存を知って嫉妬口にさいなまれ、薫の弟?茂に近付いていく。